050518 高レベル放射性廃棄物の最終処分地調査問題 〜なぜ国有地・国立公園等も対象としないのか?
高レベル放射性廃棄物の最終処分の適地調査・選定問題については、JNC,NUMOなど関係機関が色々苦労して取り組んでいるようですが(下記の新聞記事ご参照)、この問題に関連し、小生はかねてから、なぜ国有地や国立公園内の土地等をも調査の対象にしないのか、という疑問を持っています。国有地とか国立公園であれば地元との厄介な問題も無い(少ない)はずで、当然有利だと思うのですが。あるいは、すでにこの種の土地もすべて調査済みで、何らかの理由で対象外とされているのかもしれません。どなたかこの点について、差支えの無い範囲でご教示、解説して下されば幸いです。
--KK
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◆核燃機構:高レベル廃棄物最終処分の地質調査報告書
(毎日新聞2005年5月17日)
核燃料サイクル開発機構は17日、高レベル放射性廃棄物の最終処分の適地があるかどうかを調べるために実施した「地質環境調査」の報告書52冊を公開した。14道府県で実施した、電流を流して地下の状態を調べる物理探査やボーリング調査の結果を含んでいる。
物理探査は北海道幌延町、ボーリングは岐阜県山間部の旧神岡町(現飛騨市)などで実施した。
全90冊のうち、文献や航空写真、衛星観測データなどを使って全国の地質を調べた38冊分はすでに公開されている。
同機構は00年、これらの調査を踏まえ、「(地層処分に)好ましい地質環境はわが国にも広く存在すると考えられる」との結論を出した。