松岡氏は私の言っている真意が全くお判りになっていないようです。高レベル廃棄物処分については、国民の9割以上が、危険であると考えている現段階で、県民の健康と安全に責任のある知事の立場として、慎重にならざるを得ないことに配慮し、時間をかけた説得が必要であり、物事には踏むべき手順があり、それを配慮しないでいきなり、県知事に対して国の方針に従わないのは、けしからんと難詰するような態度は相手を怒らせるだけで、逆効果であることがお判りになっていないようです。今回のような市町村からの誘致があった場合には、私が前回説明したようにその地域が適地であることを確認した上で、県知事や2~3の県の幹部によく説明して時間をかけて説得することが肝要であると考えます。後になってその地域が適地でないことがわかった場合にはどうするつもりでしょうか。
また、「国民の大部分は危険ともなんとも思っていなく、関心がないというのが正解だと思います 」と言っておられますが、 私が接触した中学校や大学の同期の人で、処分が安全だと言ってくれる人は殆どいないというのが実情であって、国民の9割は危険であると考えているのではないかと考えます。従って、これを7~8割の人が安全であると安心して貰えるように草の根的な双方向対話による理解活動をすることが先決であると考えます。松岡氏のように、自分の言っていることが絶対正しく、これに従わないのはけしからんという独りよがりの考え押し付けるような態度では、理解活動をしても無益であると考えます。以上
----- Original Message -----From: Kumao KANEKOSent: Thursday, February 10, 2005 9:05 PMSubject: EEE会議(Re: 鹿児島県笠沙町長と高レベル廃棄物処分場問題: 後日談) 松岡強氏⇔豊田正敏氏
皆様標記メール(2/8 豊田正敏氏)に対し、再び松岡 強氏から次のようなコメントが寄せられました。ご参考まで。第三者(とくに地方在住者)からのご意見も歓迎します。--KK**********************************************************豊田様のコメントにつき、私の考えを述べます。
豊田様のような考えで動くことは大切ですし、必要だと思いますが、だからと
いって反対する知事に何もしないというのは何も前進しないと思います。最近の原
子力所在地の知事は原子力を人質にとり、国全体のことは無視し、地元利益だけを
考える人が多すぎるように思います。そのようなあくどいやり方に対して、あくま
でも国民の一人として、エネルギー政策基本法というのができたのであるから、そ
れを無視するような行動をとることに対してその真意を尋ねるのは当然のことであ
るし、それをしないと何のための基本法かということになると思います。
原子力関係者の一番の欠点は、国民が危険と思っているとか、地元に納得しても
らわなければならないとか勝手に思って結局何もしないことだと思います(国民の
大部分は危険ともなんとも思っていなく、関心がないというのが正解だと思いま
す)。あまりに原子力関係者だということでいつの間にか卑屈になっているように
思います。国民の一人として、正々堂々と正論を勇気を持って言うことが必要だと
思います。その数が増すとそれが世論となり、地元も納得するようになると思いま
す。繰り返し繰り返し、何年かけても言い続けることが必要だと思います。継続は
力なりと思います。そういうつもりで書簡を出しましたし、これからも機会がある
ごとに出していきたいと思います。
松岡強
--------------------Original Message---------------------
件名:EEE会議(Re: 鹿児島県笠沙町長と高レベル廃棄物処分場問題:後日談)
皆様
標記のメール(2/7 松岡 強氏)に関し、豊田正敏氏から次のようなコメントをいた
だきました。このメールは松岡氏宛てとなっておりますが、内容の重要性に鑑み広
く全会員にお目にかけます。ご参考まで。
--KK
*******************************************************************
笠沙町長の高レベル廃棄物処分場誘致問題について、松岡氏の鹿児島県知事宛の
書簡は、同氏の気持ちは判らないでもありませんが、原子力関係者の独りよがりの
考えを押し付け、知事を難詰するようなことをしていては、かえって逆効果になる
ことを懸念しております。高レベル廃棄物処分については、国民の9割以上が、危険
であると考えている現段階で、国の方針であるとか、法律がどうだといっても、県
民の健康と安全に責任のある知事の立場として、慎重にならざるを得ないことにも
配慮し、時間をかけた説得が必要であると考えます。
この問題は先ず、県民の70~80%が高レベル廃棄物処分は安全に行えることを納得
してもらえるような理解活動をすることが先決であり、次いで、今回のような市町
村長の誘致の申し出でがあった場合、実施主体のNUMOは、市町村長が誘致の公表す
るのを待ってもらい、先ず、地点の所有者特に公簿上の瑕疵がないかどうか、岩盤
など処分場に適しているかどうか、処分面積は十分か、掘削土量の処理は出来る
か、港湾は容易に作れるか、事故または急病人の輸送のためのヘリコプターの発着
場の建設できる場所があるか、地元情勢特に漁業組合の同意が得られるかなどの検
討を行い、適地であることの判断をすべきであると考えます。適地であるとの結論
が得られた段階に、県知事及び2~3の県幹部に非公式に接触して理解が得られるよう
努め、しかる後に、候補地の公表に踏み切るべきであると考えます。
私が繰り返し言っているように、公募方式のみに頼り、適地であるとの判断もせ
ず、知事の同意も得ないままで市町村長の独断で誘致の表明をするような手順では
成功するとは考えられません。特に、周辺の市町村や漁業組合の反対があった場
合、立ち往生する可能性が高いと考えられます。以上
----- Original Message -----
From: Kumao KANEKO
To: Undisclosed-Recipient:;
Sent: Monday, February 07, 2005 1:13 PM
Subject: EEE会議(鹿児島県笠沙町長と高レベル廃棄物処分場問題: 後日談)