----- Original Message -----
Sent: Saturday, February 05, 2005
11:16 AM
Subject: EEE会議(Re:
日本外交批判: 日露領土問題とエネルギー外交) 択捉を核廃棄物貯蔵所に!
皆様
標記のメール(2/4
「日本を愛する男」氏)に対し、ある会員(匿名希望)から
次のようなコメントが届きました。ご参考まで。
--KK
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貴殿の意見は心情的には同意できますが、つまるところ領土問題は国際政治の
端的な現れです。国家の力量(軍事的な圧力・外交的な謀略)で全て決まります。
昔の日本ならいざ知らず、現在の日本には、遺憾ながらその力量が決定的に不足
しています。
国民の感情としては、北方領土の4島全ての同時返還(奪還)が当然です。
しかしながら、奪還後、4島のうち一番離れた択捉島に、どんな人が何人住む
のでしょうか? 漁業権は価値があるでしょう。漁業権だけが欲しいのであれば、
「島自体は要らない、海上の『漁業権』だけを返還せよ」と交渉すべきでしょう。
島を奪還し、そこに日本人が実際に居住するとなれば、インフラ(道路・港
湾・電力・通信・公共施設等)の抜本的な建設投資(財政歳出)が不可欠です。
とくに島の面積が大きい択捉は大きな出費となります。インフラに見合う歳
入(税収)は、殆ど期待出来ません。
また、仮に北方4島の全てを奪還したとすれば、現在住んでいる露国人の処遇
が大きな問題となります。露国本国(大陸)へ戻れと言っても、郷里との関係が
消滅し、戻る拠り所がない人が、続出する可能性があります。そのまま島に止ま
った場合、日本人(日本国籍)とするのか、長期居住の外国人(露国籍)とする
のか、本人の希望で選択させるのか。在日半島人(韓国籍・北朝鮮籍)と同様の
問題が長期間続きます。3島(歯舞・色丹・国後)の奪還(返還)で妥協して、
露国人は択捉島へ移住してもらえば、上記のような「在日」問題は回避できます。
色々考えると、日本にとって、4島は荷が重すぎる、3島が妥当な現実路線
ではないかと思いますが、いかがでしょうか?
なお、特に択捉については、仮に日本に完全に返還されなくても、これを日露
共同管理地域とし、ここに例えば放射性廃棄物の永久貯蔵所を作るという構想が
あり得るのではないでしょうか? シベリアの奥地へ持って行くより距離的に近
いし、日本からも管理しやすいというメリットがあると思います。ロシアの退役
原潜の核廃棄物の貯蔵にも使えば、一石二鳥か三鳥くらいになりましょう。但し、
地質学的に同島が核廃棄物の永久貯蔵に適しているかどうかは、おそらくデータ
不足で、現状ではなんとも言えないでしょう。EEE会議でもこんな調査研究を
やって、日露両国政府にズバリ政策提言をしたらどうですか?
<日本を愛するもう一人の男より>