EEE会議(季節のご挨拶とお願い: 何故原発は・・・?)................................................................................................031015


秋も大分深まって参りましたが、皆様益々ご健勝のことと拝察いたします。

さて、小生、先週末から昨日まで青森県の弘前へ行ってまいりました。弘前大学での
公開フォーラム(学生や市民対象)でエネルギー、原子力、地球環境問題について講
演するのが主目的でしたが、ついでに奥入瀬川、十和田湖、さらにUNESCOの
「世界遺産」に指定されている白神山地(暗門の滝など)へ足を伸ばし、紅葉を鑑賞
して参りました。いい保養になりました。

講演会では、いつものように一渡り講演をした後で質疑応答がありいろいろな質問を
受けましたが、最後に「原子力発電が日本にとって必要であるということはよく分
かったが、安全が心配だ。本当に安全なのだろうか。そんなに安全ならなぜ大都会の
近くに建設しないのだろうか」という趣旨の質問がありました。一番素朴な基本的な
質問で、実はこれが一番答えにくい質問です。いつものことですが、回答を述べてい
ながら、本当に納得してもらえただろうか、もっとうまい説明の仕方はないだろうか
と、気になりました。

実は、先日(9月29-30日)の原子力学会主催の「Atoms for Peace50周年記念会
議」でも、伊原義徳氏(元科技庁事務次官・原子力委員長代理)が、「在任中に、原
子力政策円卓会議で『何故過疎地にばかり原発を建設するのか』と訊かれて、『東京
に立地しないのは人口密集地を避けるため』と答えたら、翌日『原子力発電所は万一
の場合に備えて過疎地に建設するのだ、だから過疎地は消費地の犠牲になれ、と原子
力委員長代理が本音を吐いた』と報道されて大問題になった」という体験談を話して
おられましたが、確かにこれは中々デリケートな問題だと思います。

こうした疑問にどう答えるべきか、どう答えたら最も説得力があるか、日頃から十分
検討しておく必要があると思います。このような場合に、皆様ならどういう答え方を
されるか、是非お聞かせ願いたいものです。

というわけで、今後も引き続き当EEE会議でいろいろ意見や情報の交換を活発に
行っていただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。どんなテーマでもよく、ま
た匿名でも「金子限り」(配信不可)でも結構です。
草々
金子熊夫 拝


PS:
ご案内済みのとおり、明日(10/16)午後2時から第5回講演・研究会(講師:山地憲
治東大教授、会場:霞ヶ関ビル33階、東海大学校友会館)を開催します。 すでに
出席のご返事をいただいていない方でも、まだ会場スペースに若干余裕がありますの
で、ご希望の向きは至急ご一報ください。念のために、ご案内状を以下に再録してお
きます。

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EEE会議会員の皆様へ
                                                         2003.9.6 
                          EEE会議代表 金子熊夫

拝啓
時下益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて、待望の秋の到来と共に、当EEE会議の活動もこれからいよいよ本格化の季節
を迎えております。折りしもエネルギー、原子力、環境問題で重要な動きが内外で相
次いでおり、我々も気を引きしめて大いに勉強し、議論を重ね、社会的な発信をして
行かねばなりません。

そのための勉強の場であるEEE会議主催の定例講演・研究会は、すでに4回(うち
2回は9月後半開催)に及びますが、さらに第5回目の講演・研究会を次のとおり開
催することにしました。今回のテーマはずばり「どうする、日本の原子力?」で、講
師は、近時重要な政策提言で注目を浴びている新進気鋭の専門家グループの代表者
です。どうぞ万障繰り合わせてご出席の上、controversialなテーマにつきご一緒に
大胆かつ建設的な議論を展開していただきたいと存じます。


1.日時: 2003年10月16日(木) 午後2〜4時

2.場所: 東海大学校友会館「三保の間」 (東京・霞ヶ関ビル33階、 
       Tel: 03-3581-0121)

3.講師: 山地 憲治氏 東京大学教授(大学院新領域創成科学研究科)、EEE
                会議会員

4.テーマ:「どうする? 日本の原子力 ーー混迷から再生へーー」
                  

追って、ご出席希望者は10月10日(金)までに、下記のフォーマットにより、
Emailでお申し込みください。

当EEE会議の会員は、特別会員(個人、法人)、一般会員の別なくご自由に参加で
きます。ただし、規定により一般会員は参加費として3,000円を当日お支払いいただ
きます。 



(以下をコピー&貼り付けして、kkaneko@eeecom.jp宛てに送信してください。)
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私は第5回講演・研究会(10月16日、講師:山地憲治氏)に出席を希望します。

ご氏名:

会員の種別:

ご所属(肩書き、前職等も適宜):
        
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