Subject: EEE会議(初春閑話1題:日本がソ連を攻撃した?!)
Date: Fri, 7 Mar 2003 09:53:14 +0900
From: "kkaneko" <kkaneko@eagle.ocn.ne.jp>
各位殿
今朝届いたメルマガに載っていたもう一つのお話。 送信者は某新聞社の
モスクワ駐在記者のようです。
金子熊夫
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○話し好きなロシアのおばあちゃんの話
ロシア人の友人が住むアパートは、入り口を通り抜けるのに5分はかかる。セ
キュリティーチェックが厳しいからではない。話し好きな門番のおばあちゃんに、
記者がつかまってしまうからだ。
独り暮らしで、恐らく話し相手もいないのだろう。きょうは戦争の話だった。
「ドイツが攻めてきたときも、ロシアはとてもひどい目にあったわ。でもね、
ロシアが戦争で負けたことは1度もないのよ」
確かにロシア(ソ連)が戦争で受けた被害は、とても大きかったと思う。でも、
日露戦争は日本が…まあ、いいか。
「ドイツ軍はとにかくひどかった。私も前線に行ったからよく覚えているわ」
そうか。おばあちゃんも前線に行ったんだ。
「両親も兄弟も戦争で死んでしまって、ほかにできることなんて何もなかった
の。ドイツとの戦争が終わった後は日本が攻めてきたから、私は極東にも行った
のよ」
「え? 日本が攻めてきたんですか? 攻撃したのはソ連じゃなかったでした
っけ」
「何言っているの。でも、戦争なんてあなたが生まれるずっとずっと前の話よ
ね。ドイツに勝ったのが――あれは5月だったわ。でその後、今度は日本が攻め
てきたっていうんで、私たちは極東に送られたのよ。
だからね、土地が少ない日本がクリル(北方領土)を欲しいのは分かるけど、
あんまりしつこく言っちゃだめよ。でも、あなたは若くていいわね。未来に希望
があって。私はもう79。後はお迎えを待つだけよ」
うーん。スターリンか誰かがウソついたのか、それともおばあちゃんの勘違い
か…。北方領土は返してもらわないといけないけど、こういうのは非常に困るな
あ。(O)